胃もたれのときの食事のコツ【そもそも食事をするべきかも解説】
「昨日食べすぎてしまって胃がもたれている」
「二日酔いで胃もたれしている感覚がある」
本記事では、こういった胃もたれに関する悩みを解決します。
胃もたれが起こっている時、どんな食事を摂ればいいのかも迷うと思います。
本記事では、胃もたれのときの食事のコツやレシピをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
胃もたれはどのような症状?
はじめに、胃もたれがどのような症状であるかを解説しますね。
胃もたれとは、胃に食物が消化されずに残っていることにより、胃が重く感じたりだるく感じたりする症状のことです。
「胃がムカムカする」「胃が苦しい」
これらは、どちらも胃もたれの時に感じる症状です。
ひどい時には 吐き気をもよおす事もあるほど 辛いものです。
胃もたれを引き起こす原因とは
そもそも、胃もたれを起こさない健常な胃の場合、適切にぜん動運動が行われます。ぜん動運動とは、胃から十二指腸へ送り出す運動のことです。
しかし胃もたれが起こっている場合、これらのぜん動運動が適切に行われません。むしろ、ぜん動運動が適切に行われないからこそ胃もたれが起こっているとも言えます。
こういった胃もたれが起こる原因としては下記が挙げられます。
- 油の多い食事を摂っている
- アルコールの過剰摂取
- 胃機能の低下(主に加齢)
- 自律神経の乱れ
3つ目の加齢による胃機能の低下は免れることはできませんが、油の多い食事を摂っていたり、アルコールを過剰摂取したりすることは、普段の生活習慣で改善できるものです。
胃もたれが起こると 気分も優れず、日常生活に支障をきたすだけでなく、食欲もなくなるので 免疫力も低下し 他の症状が表れてしまう可能性もあります。
普段の生活から、できる限り胃もたれを避けるための食事を心がけることも大切です。
胃もたれの際に食事は摂るべき?
では、そもそも胃もたれが起こっている際に、食事は摂って良いものなのでしょうか。
無理に食べない方が良いのか、迷う所ですよね。
早く胃の調子を回復させるためにも、無理のない範囲で 消化の良い食事を摂るのがお勧めです。
基本的に、胃もたれが起こっているときは胃や腸を休ませることを第一に考えることが大切です。また、吐き気を伴うほどの激しい胃もたれが起こっている場合、無理に食事を摂取する必要はありません。
しかし、胃もたれの症状の大小に関わらず、水分だけは積極的に摂るのが重要です。水分を摂る際も胃のことを第一に考えて、冷たい飲み物よりは温かい飲み物を摂るようにしましょう。
胃もたれしている際の優しい食事を作るコツ
ここからは、胃もたれしている際の食事のコツを3つお伝えします。
- 柔らかく煮込む
- できる限り油は使わない
- 野菜で消化をサポートする
それぞれ順番に見ていきましょう。
柔らかく煮込む
1つめのコツは、食材をできるだけ柔らかく煮こんだりすり潰す事です。
上述した通り、胃もたれが起こっている時は 胃に負担をかけない事が何よりも大切なので、消化の良いものを摂るようにし、繊維質のものや 固い食べ物は控えるようにしましょう。
きのこや海藻類、こんにゃくやさつま芋等は 食物繊維が多いので、できるだけ避けましょう。
食事を柔らかく煮込めば、胃の負担を軽減することができますし、便秘にもなりづらくなります。たとえば、おかゆやうどんなどは胃もたれの際に非常におすすめです。
できる限り油は使わない
2つ目のコツは、できる限り油は使わないことです。油は消化に時間がかかり、胃の負担を大きくしてしまうので、返って胃もたれを悪化させてしまいかねません。
肉はなるべく脂身を避け、調理法も なるべく油を使わない 煮物や蒸し物等にするのがお勧めです。
野菜で消化をサポートする
3つ目のコツは、野菜で消化をサポートすることです。消化を助けてくれる大根やかぶ、山芋等を意識して食事に取り入れると良いですね。
また、タンパク質分解酵素がある キウイや生のパイナップル等を 食後に摂るのもお勧めです。
これらの食材に含まれる消化酵素は熱に弱いので、野菜ならすりおろしたり生でサラダにする、フルーツはそのまま生で食べると良いでしょう。
こうする事で、胃もたれを早く改善するのにも役立ちます。
胃もたれの際におすすめの食事レシピ3選
ここからは、胃もたれの際におすすめの食事レシピを3つご紹介します。
- 白身魚のおろしポン酢あん
- 長芋のおぼろ蒸し
- 鶏団子と蕪の煮物
それぞれ順番に見ていきましょう。
白身魚のおろしポン酢あん
【材料】2人分
白身魚…2切れ
おろしポン酢あん
Aだし…50cc
Aポン酢…25cc
Aみりん…大1/2
片栗粉…小1
水…大1
大根おろし…50g
青ねぎ…適宜
【作り方】
1.魚は軽く両面に塩をして水分を出し、酒を振りかけて中火で7分蒸す。
2.Aを合わせて煮立てた所に水溶き片栗粉でとろみをつけ、最後に水気を絞った大根おろしを加えて一煮する。
3.1に2をかけて 青ネギを天盛りする。
長芋のおぼろ蒸し
【材料】2人分
卵…1ケ
Aだし…150cc
Aみりん・うすくち醤油…各小1
A塩…少々
A長芋(すりおろす)…30g
うずら卵 5ケ
Bだし…100cc
B酒・みりん・うすくち醤油…各小1/2
B塩…少々
片栗粉…小1
三つ葉(1~2㎝)…少々
【作り方】
1.溶きほぐした卵とAを合わせる。
蒸し茶碗に流して蒸す。
2. 蒸し上がったらうずら卵を割り入れて蓋をして蒸らし、半熟にする。
4.Bを合わせて煮立て、水溶き片栗粉でとろみをつけて 2にかけ、三つ葉を添える。
鶏団子と蕪の煮物
【材料】2人分
A鶏ミンチ…150g
A卵…1/2ケ
A片栗粉大1/2
A砂糖・酒・こいくち醤油…各大1/2
にんじん…1/4本
しょうが…1/2かけ
Bだし…400㏄
Bうすくち醤油・みりん…各大1.5
かぶら…約250g
蕪の葉…適宜
水…大1
片栗粉…大1/2
【作り方】
1.Aを良く煉り合せた所に細かくみじん切りしたにんじんとショウガを混ぜる。
2.鍋にBを沸かし、1を団子にしながら加えて5分煮て取り出す。そこにかぶらを加えて15~20分煮た後、取り出しておいた鶏だんごと蕪の葉を加えて軽く煮る。
3.最後に水溶きの片栗粉でとろみをつける。
まとめ
本記事では、胃もたれの際の食事について解説をしてきました。
- 柔らかく煮込む
- できる限り油は使わない
- 野菜で消化をサポートする
胃もたれが起こっている際は、胃腸に優しい食事を心がけることが大切です。そのためにも、必ず上記の3つは守るようにしてくださいね。
また、今回ご紹介したレシピは比較的簡単で、かつ胃腸の調子を整えることもできます。1日でも早く胃もたれが治るよう、ぜひ参考にしてみてください。