鉄分が多く含まれている食品は?貧血を防ぐ食べものや食事レシピも解説
鉄分は、貧血を防ぐための重要なミネラルの一種です。
鉄分が不足してしまうと貧血に繋がり、身体が疲れやすくなったり、立ちくらみが起こったりすることがありますね。
実際に、月経のある女性の5人に1人は貧血だと言われているそうです。
でも、どんな食品に鉄分が多く含まれているか 具体的には分からなかったりしますよね。
そこで本記事では、鉄分が多く含まれる食品と、一品でしっかり鉄分の摂れるレシピもご紹介しますので、ぜひ日々の食生活の参考になさってください。
ヘム鉄と非ヘム鉄の違い
鉄分と一口に言っても、実は「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類があることをご存知でしたか?
ヘム鉄とは、肉や魚の赤身に多く含まれる鉄分のことで、非ヘム鉄は豆腐や海藻類、野菜などに多く含まれる鉄分のことです。
基本的には、これら2つの鉄分を効率的に摂取することにより、貧血を防ぐことに繋げられます。
また、ヘム鉄は人体への吸収率が10%〜30%と高く、非ヘム鉄は5%程度と吸収率は低いものの、二価鉄に還元された上で小腸で吸収されます。
さらに、ヘム鉄のほうが吸収率が高いため「ヘム鉄を優先的に摂取したほうが良い」と考える方もいるかもしれませんが、両方をバランス良く摂取することも大切です。
ヘム鉄が多く含まれる食品
では、ヘム鉄が多く含まれる食品はどんなものでしょうか。
代表的な食品は下記の通りです。
- 豚レバー(生):13.0mg
- 鶏レバー(生):9.0mg
- 赤貝(生):5.0mg
- 牛レバー(生):4.0mg
- 牛肉(生・赤身):2.8mg
- まいわし(生):2.1mg
- かつお(生):1.9mg
- まぐろ(生・赤身):1.8mg
これらは、100gあたりの含有量を示したものになります。
上記の通り、肉のレバーや魚に多く含まれていることが分かりますね。
でも、含有量が最も多いレバーに関しては、苦手に感じる方も多いかもしれません。
なので、日常的に続けて食卓に出すのは難しい事が多いですよね。
そんな場合は、含有量は少し減りますが ヘム鉄が摂れる
「かつお」や「まぐろ」などの魚を意識して摂られるといいですね。
非ヘム鉄が多く含まれる食品
先ほど、ヘム鉄が多く含まれる食品をご紹介しました。一方で、非ヘム鉄が多く含まれる食品は下記の通りです。
- レンズ豆(全粒・ゆで):4.3mg
- 納豆:3.3mg
- 小松菜:2.8mg
- 枝豆:2.7mg
- ひじき(鉄釜・ゆで):2.7mg
- 厚揚げ:2.6mg
こちらも、100gあたりの含有量になります。
非ヘム鉄は、クエン酸やビタミンC、タンパク質と一緒に摂取することで、吸収率が上がると言われています。
ビタミンCが多く含まれる食品は、ブロッコリーや大根、果物などが代表例です。
また、ヘム鉄と非ヘム鉄を同時に効率よく摂取できるものとして、しじみやあさりが挙げられます。
毎日ではなくても良いので、お献立に しじみやあさり入りの味噌汁を加えると良いですね。
貝類は砂抜きした後、きれいに洗って 冷凍もできます。
冷凍する方が、うま味も栄養価もアップするので、一石二鳥。
凍ったまま味噌汁の出汁に入れると 旨味たっぷり、鉄分もしっかり摂れる味噌汁になりますよ。
鉄分をサプリで摂るのはおすすめ?
ここまで、鉄分を摂取できる食品をご紹介してきましたが、食品だけではなく サプリで鉄分を補うのもおすすめです。
鉄分は大切な栄養素ですが、日常的に摂るのが難しいと言われている栄養素でもあります。
昔は、鉄鍋やフライパンなどを使って調理する事が多かったため、自然に鉄分も摂れていたそうですが、
最近では ステンレスやテフロンで加工されたフライパンなどになり、鉄分は食品からしか摂れなくなりました。
そのため、鉄分が不足しがちな月経時や出産・妊娠などの時期は、特にサプリで効率的に鉄分を摂るのがおすすめです。
鉄分は、過剰に摂り過ぎても 良くないので、サプリの飲み合わせや必要量等は、医師と相談しながら摂取されると良いですね。
忙しい方におすすめの鉄分を効率的に摂取できる食事レシピ
まぐろのスタミナ丼
これ一品で鉄分がバランスよく摂れ、栄養満点のスタミナメニューです。 (おくらは、茹でて冷凍しておくと すぐに使えて便利ですよ。) 《材料 2人分》 刺身用まぐろ(1.5㎝角) … 150g Aおろししょうが …小1/2 Aこいくち醤油 … 小2 Aみりん … 小1 A酒 …小1 Aごま油 …小1 Bおくら(茹でて刻んだもの ) … 1/2量(約250g) B納豆 … 1パック B長芋(角切り) … 100g ご飯 …2人分 卵黄 …2ヶ こいくち醤油、柚ごしょう … お好みで 《作り方》 1.ポリ袋にAを合わせ、切ったまぐろを入れてなじませておく。 2.ご飯を丼によそい、B、1のまぐろをのせて真ん中を少しくぼませて卵黄をのせる。 3.お好みで醤油、柚ごしょうを少しかけて頂く。
まとめ
今回は、鉄分が多く含まれる食品を解説してきました。
ヘム鉄が多く含まれる食品
- 豚レバー(生):13.0mg
- 鶏レバー(生):9.0mg
- 赤貝(生):5.0mg
- 牛レバー(生):4.0mg
- 牛肉(生・赤身):2.8mg
- まいわし(生):2.1mg
- かつお(生):1.9mg
- まぐろ(生・赤身):1.8mg
非ヘム鉄が多く含まれる食品
- レンズ豆(全粒・ゆで):4.3mg
- 納豆:3.3mg
- 小松菜:2.8mg
- 枝豆:2.7mg
- ひじき(鉄釜・ゆで):2.7mg
- 厚揚げ:2.6mg
月経中や妊娠中などは、特に これらのヘム鉄と非ヘム鉄が含まれる食品を
できるだけ お献立に入れるように意識して、しっかり戴きましょう。